設置計画のポイント
対象粉塵を十分に検討せず集塵機を選定すると、設置後さまざまな問題が生じます。その結果、 解決のために多くの時間と費用がかかってしまいます。
それゆえ、対象粉塵についてよく調べてから、集塵機を選ぶことが大切になります。
対象粉塵の性状
1:粒度分布・比重
2:安息角・粘燃性
3:温度
4:化学的性質
(親水性・撥水性・腐食性・爆発性・その他)
発生粉塵は空気中に浮遊しているので、その発生量を予測しづらいです。
集塵機を設置後、捕集量が多いケースがあります。
そのため、補集した粉塵の後処理をどうするのか、初めに決める必要があります。
処理風量の決定要素
1:捕集量
2:取り出し方法(動力・人力)
3:取り出し周期
4:運搬方法
5:処理方法(再使用・廃棄)
6:運搬先(保管・廃棄場所)
粉塵の種類と発生状況及びフードの条件によって、風速を決定します。
次に発生源の作業状態によってフードの形状と寸法が決定し、その後、吸込風量が決定されます。
集塵装置の処理風量の決定要素
1:粉塵性状と発生状況
2:フードの設計
(形状・寸法・作業性)
3:制御風速
(フードの形式と取付位置)
4:経済性
(処理風量・圧力損失・装置の規模等との相互関係)
集塵率は上式により算出しますが一般作業場の場合、排気
孔の粉塵温度C2が公害関係法規、 条例等によって決められ
ていることもあります。